明け方の夢に両親を想う

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土曜日の明け方、夢を見て、

午前3時に目が覚めました。

 

両親の夢です。

 

どちらかというと寝ぼすけなので、

この時間帯に目が覚めるのは

あまりないことなんですが。

 

私のことをとてもかわいがってくれた叔母が

少し前に他界しました。

 

それと何か関係があるのかなとも

思ったのですが、

そうでもなさそう。

 

部屋の暗がりの中、

つい先ほどの夢の中の光景が

ぼんやりとした頭の中に再演されました。

 

今暮らしている私の部屋で、

他界してしばらく経つ父母が談笑しながら、

荷物を片付けていました。

 

引っ越ししてきたところなのか、

出ていくところなのか、

他の目的なのか、

 

それはわかりません。

 

夢は結構見る方ですが、

両親が出てきた、という記憶は

ほとんどありません。

 

他界してからは特に。

 

しかも、彼らの生前にはありえなかった

談笑までしている…。

 

特に父親が笑顔で母に語りかけるなど、

絶対にありえなかった。

 

夢はどちらかと言えば

覚えている方だと思います。

 

ですが、起きた後、これほど鮮明に

覚えていることもなかなかありませんでした。

 

 

これまで何度も

自分を受け入れることの大切さを

繰り返し述べてきました。

 

遠ざけていた自分、

無視していた自分、

忌み嫌っていた自分と

 

しっかり向き合って、

自分の一部として統合・一体化することが、

 

働くこととか、

人と付き合うこととか、

どこに暮らすかとかいったことより

 

ずっと優先されることで、

 

職場のトラブルも、

今ある苦痛も、

親との葛藤も、

 

そこから変えていくことができる、

 

そう述べてきたつもりです。

 

…と、つらつら書きながら、

いえ、書く前からわかっていたこと、

 

それは、自分を受け入れるということは、

 

つまり、

遠ざけていた自分、

無視していた自分、

忌み嫌っていた自分

 

を受け入れるということは、

 

自分の心の骨格や血肉になっている

感覚や感性を受け入れるということで、

 

自分の心の血や骨格の主要な部分は

少なくとも長く自分を育ててきた存在、

多感な時期に長く一緒にいた存在、

 

つまりたいていは親であることが多く、

彼らを受け入れることでもある、

 

と書いていなかったということです。

 

最初に書いた夢の話は、

時間が経つにつれて、

小さなショックをもたらしました。

 

両親と和解したと思っていた自分の中に

小さくないわだかまりが残っていたことに

気づかされた気がしたからです。

 

私は両親に対する怒り・憤りの裏にある

哀しさ・寂しさの感情を時間をかけて

自分の中に統合してきました。

 

両親を受け入れることができたおかげで、

晩年の母とは一緒にご飯を食べたり

父の墓参りに行ったりしていました。

 

かつてこの世の恨みを全て込めたように

父に対する怒りを私に表現した母を

受け止められるようにもなっていました。

 

だから母の臨終では、

涙を流し、感謝の言葉をたくさん

伝えることができました。

 

両親との葛藤の旅が終わったと

何となく感じたりもしました。

 

ただ、統合し損ねていたものが何かあるのか、

そう考えた時、

ふと思い当たるものがあったのです。

 

それは両親に対してずっと

申し訳ないと思っていた自分のことでした。

 

彼らが築いた家庭は、必ずしも、

安定と安全が平均的にあったとは

言えなかったと思います。

 

家族の離散、自死といった出来事をして、

そこから逃げられない子供の私は

凄まじい憤り、怒りの感情を抱えました。

 

そして、同時に、

同じ感情を自分にぶつけ続け、

その感情が正であるとして

自分を痛めつけ続けていました。

 

それらの感情と和解するまでに、

言い換えれば両親と和解するまでに

幾ばくかの時間が必要だったわけですが、

 

見方を変えれば、

両親はあのような生き方をして苦しむことで、

子供である私に人生を変えてほしかったのかも

しれません。

 

それはおかしなことと言えばおかしなことですが、

案外多くの親の中に存在する理不尽な感覚では

ないでしょうか。

 

私は彼らのそんな思いを感じ取りながら、

それに応えてあげられなかった。。。

 

そこに自分自身に対するわだかまりがあった、

そう感じていた自分がいたように思うのです。

 

夢はそのわだかまりを解いてくれた、

あるいは自分の中のわだかまりがようやく、

消えていった、

 

そう告げてくれたように感じたのです。

 

フロイトの昔から夢分析が行われています。

 

わが国での活用度合いはわかりませんが、

人の意識が消えた時間に見えてくるものに

何も意味がないということはないと思います。

 

それをこれ以上ないほど実感しました。

 

ー今回の表紙画像ー

『シンウルトラマン_メフィラス星人名刺』

私はウルトラマンが大好きです!

映画良かったけど、庵野氏だけに、微妙にエヴァとダブってたような気がする。。。