いろんなことはうつり変わるから

日々の棚卸

 

あなたが今、

日常の中でとても追い詰められていて、

 

断続的な、不安、恐怖、怒りなどで

心の中も体の状態も、

どうしようもないとします。

 

まずどんなことで追い詰められているか

挙げてみてください。

 

例えば、

 

仕事の内容がどうにも理解できなくて、

上司や取り巻きから怒鳴られてばかりで

これがこれからも続くことが、

苦しくて仕方がない。

 

仕事にせよ、友人にせよ、家族にせよ、

どんな人と何を話そうにも心が重く、

人と接していること自体が辛くて、

これがこれからも続くことが、

苦しくて仕方がない。

 

何とか自分の未来を信じて、

できることをやっているけれど、

ドラスティックな変化がないまま

生活のためだけの日々をこなすままで、

これがこれからも続くことが、

苦しくて仕方がない。

 

そして、

 

家にいても体の強張りが取れず、

何かに対して常に身構えたような状態で、

心は茫漠とした霧の中を彷徨っている…

 

このままの日々が続くなら、

これ以上、今の生活を続ける気力はなく、

 

かといって、

他に何ができるかもわからない。

 

先のことを考えるからおかしくなるのだ、

今に集中しろ、などと言われても、

 

先のことは、

今現実に起こっていることを

延長しているだけだし、

 

そもそも今に集中できるくらいなら

こんな状態になってはいないんだ…、

というのが偽らざる本音だ…。

 

 

ここまで書いてきたことを読み返して、

とても辛い状況だな、と切に思います。

 

確かに簡単に良い解を見出すのは

難しいかもしれません。

 

だからこそ私たちは悩むのですが…。

 

そこで、

ほんの少しでも楽になるように、

少し違う角度から考えてみました。

 

辛く苦しいのは、

 

仕事の内容がどうにも理解できなくて、

上司や取り巻きから怒鳴られてばかり、

 

だからなのでしょうか。

 

誰と何を話そうにも、心が重く、

人と接していること自体が辛い、

 

からなのでしょうか。

 

何とか自分の未来を信じて、

できることをやっているけれど、

ドラスティックな変化がないまま

生活のためだけの日々を過ごしている、

 

からなのでしょうか。

 

これらのことは確かに辛いと思います。

 

好き好んで身を置きたい状況では

まかり間違ってもないことは、

誰もが同じです。

 

もちろん私も。

 

でも、苦しく辛い一番の理由は、

そうではないですよね。

 

お分かりのとおり、

“これからも続くこと”、

これこそが、その本質なのだと思います。

 

もう少し言えば、

今の状態に終わりが見えないこと、

 

あなたなりに工夫して、あるいは愚直に

動いているのに、

良い変化の兆しも感じられないこと、

 

こそが、そう感じる感情の根底に

あるのでしょう。

 

繰り返しになりますが、

確かに、確実な答えがあるかと言えば、

難しいかもしれません。

 

私自身、何度もこの感覚に

襲われたことがあって、

そのたびに自分をなだめるのに苦労しました。

 

今は、とても落ち着きましたが、

それでも当時の感覚がよみがえると、

身震いをすることもあります。

 

一方で、そういう状況に捉われる前に、

 

思い切って仕事を変わったり、

会社を辞めて静かな生活を始めたり、

することができる人もいるでしょう。

 

それはそれで素晴らしいですし、

そういう方も随分存じています。

 

もし、あなたがそうできるなら、

ご自身の心の声に従って、

新しい一歩を進めてみてください。

 

しかし一方で、

諸事情から今の場所をすぐには動けない、

というかたもおられるでしょう。

 

そのような方には以下のことを念頭に、

もう少しだけ今を何とかやり繰りして

時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

・とにもかくにも今日一日を生きること

・人や出来事の良い点を見る癖をつけること

・人や出来事を簡単にジャッジしないこと

・自分自身の本音を正直に見つめること

 

どれも地味というか、

意味があるのかと受け止められるかも

しれません。

 

しかし、

物事を進めていく上で、

身につけておいて損はない感覚です。

 

人の中で生きていかざるを得ない時、

自分自身がその中で否定されたような

気分が続くと、

 

つい忘れがちになるものですが、

私自身はこれらは実は

自分を一体化して生きる上で

基礎となるものだと考えています。

 

今のこの状態は、いつか過ぎ去るものです。

 

あなたの年齢になれば、

2つや3つは苦しく辛い時期を経験していて、

それを乗り越えて今そこにいるのでしょう。

 

今が一番苦しく感じるなら、

それはリアルタイムで感じているからです。

 

変化は見いだせないと思いながらも

諦めずに何かに取り組んでいる限り、

少しずつ状況は変わるし、

 

それがある時、

ドンと目に見えるようになるだけなんです。

 

つまり、私たちが変わるように

周囲もまた変わるということです。

 

周囲というのは、

居場所、取り巻く人々、立ち位置、見通し、

収入、気持ち、…。

 

まだいくらでも出てきますが、

詰まるところ、

与件も内面も必ず変化していくということです。

 

だからどうか今を諦めないで。

自分を責めることは即座にストップ!

そして、続けることを、動くことを

諦めないでください。

 

表面上は何も変わっていないように

感じられたとしても、

その実態は確実に変わっているはず。

 

『ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず』

方丈記の言葉。

 

決して冗談ではなく、

これまで満足いく生き方ができていなかった

とするならば、

 

それを招いた自分の知識だけに頼るのではなく、

やり過ごすこと=スルーすること、

自分と仲良くすること

 

などの能力を、いまよりさらに高めることを

お勧めします。

 

あなたは間違っても一人ではありません。

ここに一人、木偶の坊が見守っています。

どうかお忘れなきよう。

 

ー今回の表紙画像ー

『ひじきの煮つけ』

自分で作ったRed Eyeと市販品。なんだか全然味が違う気がする。なぜだろう。

こんな疑問を追求したくなるのも性分なのかな。