私と私と私の関係 ~ 性癖を決めつけない
父の自死から二度目の冬が訪れた頃、眠れない夜が数か月続いた。昔からジョギングの習慣があり、走る距離を増やして疲労を誘うようにしたりアルコールに頼ったりしてみたが、横になっても睡魔は一向に訪れなかった。父の葬儀が終わってす…
父の自死から二度目の冬が訪れた頃、眠れない夜が数か月続いた。昔からジョギングの習慣があり、走る距離を増やして疲労を誘うようにしたりアルコールに頼ったりしてみたが、横になっても睡魔は一向に訪れなかった。父の葬儀が終わってす…
私たち全員が内包している機能がある。それはエラーだ。 誰もが間違う。 ミスる。 勘違いする。 トラブり、凹み、怒り、哀しみ、焦り、卑下する。 ここまではよくあることだ。 しかし、この苦痛が続くうち、自分の存在に対して懐疑…
自分が大切な人を傷つけている。 自分が大切な人を苦しめている。 でも、解決の目途がたたない。 そういった類の罪悪感が存在する。 苛立ちと怯えが同居した不快な感覚で、原因がわかるまでは混乱が収まらないし、原因がわかると今度…
ダメって何だろう。 ダメだな、俺。 ダメだな、わたし。 何で・・・。 ダメにもいろいろあるけれど、 根が深いダメは、ほっとかないほうがいい。 ちょっとしたことにもダメ出しするなら、癖がついてい…
昔を思い出してばかりいるな、まだ若いんだから前を向け。最近は聞かないけど、今はどの程度使われているのかな。 社会人になりたての頃、さる年配の方にそういわれたことがある。あの頃の私には珍しく公のお酒の場に出席していた時のこ…
癒しと自己肯定感。二つの間にはギャップがある。両方とも、前世紀末には心理の世界で普通に使われていた言葉で、前者は多くの人が求め、後者は回復を目指す多くの人が自他を批評するときの指標とした。 私は、巷に蔓延る…
社会人スタートの日は雨で、とても寒かった。新入社員はすべからく前泊の上バスで入社式に向かうことになっていたが、ごく個人的な理由から私は大学の後輩の下宿に泊めてもらっていた。「ありがとな」とまだ寝ぼけ眼の後輩にそう言って玄…
先日、買い物中に母親らしき女性が男の子を叱っている場面に遭遇した。男の子は6,7歳くらいだったろうか。「だって・・・」と泣きじゃくる男の子の手を握りながら、女性が「だってじゃないでしょ、言い訳する子はママ嫌いよ」とちょっ…
家族は大切だと思いますか? こう問われたら、「当然でしょ」と答える人が大多数だと思う。 あまりよくない家に生まれ育ち、肉親を忌み嫌う人なら「別に」と素っ気なくいうかもしれないけど。 あなたは自分オリジナルの感性を持ってい…
今回は、少しずつ自分を取り戻すことが理解できるようになってきたけれど、まだ自分の中の感情に振り回されている方に読んでいただきたい内容だ。自分の感情を振り回す(と思い込んでいる)周囲を変えようとすることより、自分自身の変化…
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