来るところまで来たと感じたなら、自らの感覚を尊重する選択をしよう

日々の棚卸

 

今の現実、

働いている場所、

所属している組織、

同僚や上司、先輩との付き合い方、

恋人、伴侶との関係、

長い付き合いの友人知人との関係。

 

そのどれか、あるいはどれもが

どうしようもなく行き詰っていて苦しい、

 

そんな感覚に気づいたとき、

その関係を選択し続けたことを

認識できているでしょうか。

 

 

どれほど自分自身を貫いたと思っている人も、

少なからず周囲の影響を受けて

大きな選択を行っています。

 

いわゆるバイアスがかかって、

それを吸収し続けるうちに、

その方向が自分の常識になるからです。

 

昔(今も?)の携帯機器のバッテリーは

あるところまで使用して充電することを

繰り返して使っていると、

 

あるところが最下限になってしまい、

それ以下の残量が使用できなくなる、

というのと似てなくもありません。

 

癖がついてしまうんですね。

 

それが順調に行っているなら、

生きやすさ、時間の省略につながるのだから、

悪いことではありません。

 

ですが、繰り返しくりかえし、

行き詰まって苦しくて仕方がない、

そんな状況に陥っているならば、

 

自分の中で選択する基準に潜む

思い込みを知る必要があります。

 

…というのは、その通りなのですが、

ここではその前に

お伝えしたいことがあります。

 

行き詰って苦しい自分を

無条件に尊重することです。

 

 

思い込みを知ることは大切ですが、

理由付けの事実を追うことです。

 

成否はともかく、後付けです。

 

間違いではありませんが、

行き詰ってすぐに実施することではないと、

少なくとも私は思います。

 

なぜなら、

その時の状況に都合の良い事実を

当てはめてしまうからです。

 

行き詰っているのだから、

おそらくは耐え難い、心が折れそうな、

そんな状態なのでしょう。

 

そんな状態でさえ私たちは往々にして、

耐えられるところまで耐えてから、

行動を考えようとしがちです。

 

なぜなら、自分がやることをやらずに

文句を言ったり、

自分都合の行動を起こしても、

説得性がないという考えてしまうから。

 

しかし、この後に訪れるのは、

際限のない同じ行き詰まり感の

繰り返しです。

 

先に、説得性と書きました。

誰を説得するのか。

 

おそらく周囲の誰かでしょうね。

 

でも、ほんとに説得が必要なのは、

ほんとは自分自身ですよね。

 

だとすると、

説得性はほんとに必要なのでしょうか。

 

私たちの選択には、

生まれ育った環境で与えられた

周囲からの影響が少なくない、と

これも先に述べました。

 

そこに一貫性があるかはともかく、

一つのストーリーが出来上がって、

今日もまた選択を繰り返しているでしょう。

 

それが行き詰って苦しいのなら、

もう、

来るところまで来ているのではないでしょうか。

 

そのあなたにできること、

 

それは理由はどうあれ、

『理由はどうあれ』です、

そう感じる自分の感覚を尊重することです。

 

自分の感覚を尊重するとは、

何が正しいとか、

メリットがあるとか、

そういったことではありません。

 

そして尊重するとは、

受け止め方を変え、

解釈を変え、

行動を変えることです。

 

最優先にして、その感覚と、

それが自らに与えるダメージからの

打開をはかることです。

 

 

一朝一夕で解決しない問題だから、と

自分の感覚を押し殺して正当化し続けると、

やがて何かが消えていきます。

 

それは、あなたの大切な

魂かもしれないし、

心かもしれないし、

家族の誰かかもしれないし、

他ならぬあなた自身かもしれません。

 

その原因をもたらす人がいるのなら、

言って伝わる相手なら、

言って伝えましょう。

 

難しければ、その場を去りましょう。

 

容易に断ち切れない関係なら、

もう一つの居場所、共同体を

探してみましょう。

 

そして、冷静に自分を振り返って、

次の策を考えましょう。

 

お金に問題があるなら、

ほんの少しでも他の稼ぎを

模索してみましょう。

 

動けないなら、

動けないなりに動いてみましょう。

 

どうしても動けない、0というなら、

その感覚を尊重することだけでも

忘れないようにしましょう。

 

気持ちが0にならなければ、

いずれ先が続きます。

 

手段がないから、

すぐに解決しないからと

自分の感覚を無視しないことです。

 

あなただけでなく、

あなたの周りの人や大切な人も

悲しみますよ。

 

ー今回の表紙画像ー

『横浜高速下から顔を出したお月様』

所用で横浜へ。多くの人が出歩いていたけれど、誰も月を見ていなかったな。まだ出始めだから気づいていなかったのかな。