暗い気持ちとの付き合い方

日々の棚卸

 

 

暗い気持ち…

 

文字にするだけで何かこう、

目を背けてしまいたくなるような、

できることなら味わいたくないような、

 

でも実は、

その中に隠れていたいような、

何か大切なものが潜んでいるような、

 

そんな感覚。。。

 

実際、一口に暗いと言っても、

いろんな感覚がない交ぜになって

 

その時々の都合にあわせて

表層化しているものです。

 

何をやってもうまくいかない、と

自分の非力さにやりきれなくなったり…

 

この上司やこの仕事がずっと続くのか、と

絶望的な感覚に包まれたり…

 

明らかな理不尽がまかり通っている、と

そこにいるのが馬鹿らしくなったり…

 

 

単に、落ち込む、とか、憤る、

というのとは異なる、

 

もっと強固で固定的な、

自分には変えられそうもない、

 

そんな状態が続く中で、

自らの無力感ややりきれなさとともに生じる

暗い気持ち。

 

この気持ちを感じたことがない人は

いないのではないでしょうか。

 

この気持ちを掘り下げていくと、

その場の出来事や感覚を通り越して、

 

なぜそんな感覚を持つようになったのか

過去への洞察が必要になります。

 

その時々の自分の感情に振り回されずに

自分の人生を歩むようになるために、

繰り返し申し上げているのは、

 

遠ざけている、見ないようにしている、

自分の一部と邂逅し、

一体化していくこと、

 

恒常的な苦しさ、不幸の感覚は、

あなた自身がその裏側の感覚もまた

知っていると理解すること、

 

その象徴としての心の原風景を

蘇らせること、

 

などです。

 

それらを続けるうちに、

心身がそれまでより動くようになったら、

ふと思ったことを試してみる、

 

あなたの世界を広げ、

新しい生き方を求め、

過去と和解する、

 

そんな自己との対話を繰り返し続けます。

 

もちろん最初からスマートに行くことは

そうそうないかもしれません。

 

試そうとする、

ヤル気が出ない、

 

試そうとする、

何かに躓いて先へ進まない

 

試そうとする、

やった結果にまた同じか、と、

あきらめに気持ちが芽生える、

 

それでも

試そうとする、

すると、とりあえず軌道の片隅に乗っかる

 

…ような感覚が出てきます。

 

そして実際に、

 

試す、

うまくいかない、

 

試す、

ミスをする、

 

試す、

こける

 

試す、

あまりにしょうもない結果が続いて

馬鹿らしくなる、

 

それでも試す、

ちょっと結果が出て、

もう少し続けてみようかとなる。。。

 

きっと、現実には、

これだけの表現や回数では済まないほど、

試行錯誤が必要になるかもしれません。

 

それでも、

そんな幾つものフェーズで、

トライアンドエラーを繰り返すうちに、

 

少しずつ変化の兆しがあらわれて、

ある時ドンと変化します。

 

いえ、変化の兆しは後から振り返って

わかるもので、

行動中は無我夢中かもしれません。

 

そのどのフェーズにも潜むもの、

つまり足を引っ張るのが

己の中に潜む己自身、

 

つまり、暗い気持ち、なのです。

 

繰り返し、くりかえし、

何かと行動をやめさせようとして、

端的に暗い気持ちの中に陥れようとします。

 

そのたびに自分が囚われていると、

生活が停滞したり、築き上げてきたものが

崩れてしまうことさえありえます。

 

そうならないために心がけられること…

 

心が暗い気持ちを持っていることは、

恥ずかしいことでもないし、

大切なあなたの一部だから、

 

最初に書いたように、

無碍に扱う必要なんてありません。

 

むしろ、丁寧に仲良く、です。

 

なぜならそれは、あなたの心の重石だから。

 

「そこに隠れていたいような、

何か大切なものが潜んでいるような」

と書きましたが、

 

あなたのその感覚は間違ってはいません。

 

なぜならそこには、

あなたの大切な、あなた自身を勇気づける

記憶もまた眠っているかもしれないからです。

 

ただしその感覚はあなたのものであって、

他の誰かのものではないのも事実。

 

だから暗い気持ちに陥るあなたを

他の誰かが慮らないからと言って、

その人に腹を立てるのは筋違い。

 

あなたがあなたのことを分かっていて、

あなたの中の感覚を丁寧に扱い、

それが意味するものを根気よく汲み取り、

 

何を求めているのか、

どう生きたいのか、

今はどんなエラーを起こしているのか

 

そういったことを明確に感じ取り、

それを修正する方向に行動することで、

一体化した暗い気持ちは『静まります』。

 

ですから、あなたの中で、

どのように暗い気持ちに導かれるか、

その流れは知っておいた方がいいですね。

 

そこへ誘導されて、

毎回腹を立てたり、苛立ったり、

抑うつに落ち込んだり、

 

仕事や上司や未来を不快と絶望で染めるのは、

結局自らを痛めつけるだけですから。

 

あなたを知る大切なヒント以上の

確実な何かが

待っていてくれるはずです。

 

人は不要なことは何もしないもの。

特に無意識に生じるものについては。

 

感じることもまた同じです。

 

心に生じる暗い気持ちは、

消えてなくなるわけではありません。

 

ただそれが暴れなくなって、

生きる方向のヒントになってくれることは

往々にしてあることです。

 

大切な、たいせつな、あなたの魂の一部。

あなたが育んできた人生の一部。

暗い気持ちもあなたの一部。

 

丁寧に向き合い、メッセージを理解して

あなたのこれからの生き方を

少しでも良いものにしていきましょう。

 

ー今回の表紙画像ー

『正月持ちのぜんざい』

お正月に飾った鏡餅をずっと食べてなかった。

甘いの大好きです。