心と体 ー 心が体に与える影響

日々の棚卸

 

心と体はつながっていること、

つまり互いに影響を及ぼし合っていることは、

ほとんどの人が知識としては

ご存知だと思います。

 

実際には、

時々そう思うことがある、

たまにそう感じることがある、

と言う程度の人が

一番多いのかもしれません。

 

そういう部分もあるかもね、と。

 

その中で、

心→体とまで信じる人は、

あまりいないかもしれません。

 

でも、こう考えると、

様々な症状が理解できるようになります。

 

疼痛、

腰痛、

不眠、

食欲不振、

起き上がれない、

体が動かない、

そして、感情の暴走…。

 

これらの状態は、

心の状態が体に影響を与えている

一例です。

 

あなたという存在は、

体というハードウェアと

心(意識・無意識)というソフトウェアとで

構成されていて、

それが有機的につながって機能している。

 

精巧に作られていて、

どこかがおかしくなったときには

フォールトトレランス(fault tolerance)、

いわゆる、

心身の一部分がおかしくなっても

他の部分でその機能を代用して、

全体として正常に働き続けるように

作られています。

 

私たちには、

自分を慈しむ感覚が

例外なく必要です。

 

そして、そういう人ほど

自分を嘆くことはあっても、

自分を顧みることがありません。

 

一方、

体の状態が心に影響するということを

多くの方が、

実感として感じていると思います。

 

足腰が弱ったお年寄りが

ふさぎ込みがちになったり、

歯痛でイライラが募ったり、

骨折事故が同じ動作への恐怖を

駆り立てたり…。

 

それに対して、

最初に述べた通り、

反対方向、

心→体は頭で理解されている方も、

実感として感じておられないことが

多いように思えます。

 

現在のあなたの体の調子はいかがでしょうか。

心の状態は安定していますか。

 

どうしようもない痛みや混乱で、

即座に手を打つ必要があるほど

切羽詰まっているならともかく、

そうでないのであれば、

心が体に与えるつながりを

意識してみてください。

 

腰が痛い?

膝が痛い?

帯状疱疹が出た?

 

もしかするとそれは、

表に出すことができなかった、

いえ、

自身でさえ気づいていないために

体の奥底に潜り込んでしまった

怒りと寂しさが形を変えて

あらわれているのではないでしょうか。

 

頻繁に熱が出て、

解熱剤を飲んでも治らない。。。

医者に行っても、

ウイルスがどうの、

安静にしてどうのと言われるばかりで、

最後は薬を処方されるばかり。

 

それ、不安・混乱という

恐怖につながる感覚、

暗闇の未来、

自分の存在の軽さ、

居場所を感じられない感覚、

見捨てられ感が

代謝機能を低下させ、

ウイルスへの耐性を弱めている

ためではないでしょうか。

 

体の調子の悪さが続くとき、

心の声に耳を傾けてみる。

 

そんなところに

答えという名の本音が

潜んでいるのかもしれません。

 

ー今回の表紙画像ー

『S川の夕景を求めたら雲に覆われていた…』