今の仕事がどうしても自分に合わない

日々の棚卸

 

仕事が合わなくて、

心がついていかないことがありますか。

仕事は合うはずだけど、

心がついていかないことはありますか。

仕事はあってないのに、

心はついていくことはどうでしょう。

私は社会に出て最初の仕事は、一番上、

仕事も合わなければ、

心もついていきませんでした。

自分で選んでおいて、と言われると

言い返せないのだけど、

事実はそうでした。

 

実際、“心がついていくかどうか”は、

自分の状態に依存することもあれば、

そうでないこともあります。

仕事の内容によることもあります。

他にも、

成果が出ているかどうか、

職場の人間関係、

職場の人数や規模、

職場までの距離、

勤め先の文化、

待遇や福利厚生、

社会的なネームバリュー、

義務・決まり事への対応、

自分の想い・自己実現とのギャップ、

あるいは、

働くという行為自体を

受け入れられているかどうかなどにもよります。

 

働き方、質、分野など、

働くということが自分にあっているかを、

網羅的に考えると、

そんな多くの要素から成り立っています。

もっとも、人によっては、

自分にとって大切な要素はこれとこれ、

後はそれほど気にしない、

というかたもいるのでしょう。

 

今の職場や仕事や働き方に苦しんでいる場合、

これらを頭で考えたり、

理屈で丸めたりしているだけでは、

解決しないことが多い。

そこには、自分の中に宿っている、

感性とか、

想いとか、

生き様とか、

魂とか、

そういった自分自身をとことんまで

見つめ抜いて得たものに従うことが

望まれるからです。

 

え?仕事?働き方?

適当でいいや、

給料そこそこだしいいや、

のんびりできるからいいや、

和気あいあいとやれるからいいや、

というのは

とても『立派な』理由です。

おそらく、生きること、働くことに

行き詰っている人、

苦しいと感じている人は、

こんな心持ちには

なっていないでしょう。

 

働くことは、誇張でもなんでもなく、

生活の一部である方が大半だと思います。

いやいや、ちょっとした暇つぶしだよ、

と言えるならいいのですが、

そこまで達観できるなら、

働くことに苦しむ必要もない。

人生の30~40%くらいは

働く時間になるでしょうか。

中には70%ほどをも、

働く時間に割り当てている人もいます。

 

私たちが自分の仕事や働き方に

納得して生きていくことは、

自分にとっての

・自分とのつながり

・他者・社会とのつながり

・働き方

この3つを満たしていくことと同義です。

この3つをもう一度見つめなおし、

再獲得していくことが、

自分が納得する人生を歩んでいくことだと

私は考えています。

切り口はどこからでもいい。

働くことという角度から述べると、

今の自分の働き方に納得していて、

働き方に納得しているということは、

心がついていくかどうか”で述べたことを

満たしている、とまで言わなくても

自分できちんと認識しているか、です。

 

今の仕事のこと、

いろいろと不平はあるでしょう。

働くことは、テストの採点ではありません。

その職場に、その仕事に、その働き方に

適応できないからと言って、

自分という一人の人間の評価が定まる

わけでもありません。

ですからまずやるべきことは、

我がままとか夢物語とか言わずに、

欲しい状態を描いてみてください。

心がついていかない理由を

明確にしてみてください。

上述の項目はヒントです。

仕事の内容は、とか、

職場の規模は、とか、

自己実現の可能性は、など、

どれもヒントです。

どれに自分にとっての重きがあり、

どれを重要視し、

この先どう生きていくか、働いていくか、

あるいは働かなくて済むようにするか、

それを正直に自分に問いかけることで、

一つ一つの項目に対する答えが

少しずつ輪郭を伴って見えてきます。

そこで選択肢が決まる人もいれば、

そこから自分とのつながりの阻害があったり、

家族史を振り返ったりすることに

なる方もいるかもしれません。

 

ただ少なくとも、

働くことが

自分の人生の多くの時間を占めるのであれば、

そして自分を大切にして生きていきたいのであれば、

他の誰でもない、

自分がどう感じ、どう思い、どうしたいかを

自分に問いかけて答えを導き、

その導いた答えに従って、

次の選択をすること、

それを繰り返すことです。

新しい選択は、

時に失敗した、

と感じることもあるかもしれません。

でも、今のままいることは、

実は、ひたすら失敗し続けていることである、

そうではないでしょうか?

苦しくてつらい。

この先ずっとこんな状態は嫌だ。

ならば動けばいいのです。

格好悪くても

へなちょこでも

多少みっともなくても、

悪いことをしていないのなら、

自分が思った通りに動けばいいのです。

テストの問題を解くように、

一意的に解は得られないかもしれません。

しかし、そのプロセスもまた、

自分らしさ、自分の人生の一部、

後から振り返って愛おしく感じる、

大切な時間になることは間違いありません。

 

少しずつでいい。

今の気に入らない職や仕事を続けながらでいい。

うまく時間を作って、

優先度を上げて、

ちょっとでも初めて見てください。

世界は変えられます。

変えるのは自分しかいません。

 

人生は一度きり。

心の病や不幸に縛られる必要はありません。

 

ー今回の表紙画像ー

『秋のうろこ雲?』

川に出かけた。空と雲にはいつも目が行ってしまう。今日の雲はなんだか季節外れ?