睡眠不足は習慣病

日々の棚卸

 

睡眠不足が

いきつくところまでいきついたと

認めざるを得なかったときのことです。

 

私は習慣でジョギングをします。

 

多少体調が悪くても、

今一つ体が動かないなあと感じていても、

 

走り出してしばらくすると、

体が適応してくるのか、

それなりに動くようになってきます。

 

ランナーズハイのような

ご大層な感覚まで行かなくとも、

それなりに調子が戻った感じがします。

 

それがある時、

微妙に眠いと感じたことがありました。

 

走っている最中に、ですよ。

 

タッタッタと走りながら、

何となく瞼が重いなあと感じて、

あれ、ちょっと眠いかも、と

感じたんですね。

 

もちろんそこで蹲って

眠ってしまうわけではありませんが、

心肺機能が激しく使用されている最中に、

微妙な眠さを感じていたんです。

 

それは一過性ではなくて、

走るたびに生じたのですが、

 

そんな症状が続くうち、

身体の調子が微妙に悪くなり、

不快感や不全感を感じるようになり、

 

最後には熱を出して寝込む、

ということになってしまいました。

 

30代だったので、

それほど無理がきかない身体ではない

年齢なんですけどね。

 

仕方がないので、

身体を休めて回復につとめ、復帰し、

 

しばらく休んでいるうちになまった体を

元に戻すために、

再始動して走り出します。

 

走り出した最初はきついのですが、

慣れてくるにしたがって

少しずつ調子が戻ってきて、

 

そして、前回の反省はあるものの

ちょっとくらいならいいだろうと

無理をしだす。

 

夜更かしして、

6時間睡眠と称して

それに足りない時間の眠りを繰り返し、

 

その果てに、

毎朝這い出すようにして寝床を出る。

 

それでも身体は目覚めてくれるから、

日中は調子が戻ったように感じ、

また夜更かしを繰り返す。

 

そうやってしばらくは

その状況でよいけれど、

 

再び徐々に疲労は蓄積されて、

 

ある頃からまた

習慣のジョギングの最中に

眠くなってきて、

 

「あれっ?」と思う間に、

また体調不良が振り返す…。

 

 

体調不良には、

微熱が続くこともあれば、

 

胃腸が気持ち悪くなったり、

膝やモモに疼痛が出たり、

軽いめまいがしたり、

理由もないのにイライラしたり、

 

など様々な症状があります。

 

症状は、例えば膝が痛む、なら、

走る疲れがたまったのかな、などの

理由があるかもしれないけれど、

 

それで必ずそうなるとも考えづらい。

 

で、……

 

ある時、体の不調で近所の医者に行くと、

 

いつも処方してくれるドクターの

代理の方が診療してくれて、

 

こちらが半分愚痴のように

体調が微妙によろしくなくて

不快な感じが続いているという

訴えに対して、

こう言われたことがあります。

 

「眠っていますか?」

なんのこっちゃと思いながら

「6時間寝ています」

と伝えると、

「6時間ではなく、8時間眠ってください」

とビシッと言われました。

 

処方薬をもらいながら、

たかが睡眠、しかも巷で言われている

6時間は眠っている

(実際はショートだけど)、

と思ったものです。

 

ですが、その時のドクターの言葉は

ずっと脳裏の片隅にあって、

 

自分の日常に微妙に

違和感を感じていたこともあって、

ある時、振り返ってみました。

 

その違和感の正体は

睡眠と不調の関係に関するもので、

 

6時間眠れば短期的には

身体は前日の疲れから回復すると

感じるかもしれないけれど、

 

長期的には、短期では誤魔化せた

疲労の蓄積が一定程度以上になって、

体調を崩す原因になるのでは、

という考え方でした。

 

 

養老先生も言われているように、

身体は現実です。

 

身体はアナログで、

デジタルのように

ああしたからこうなった、

とは言い切れません。

 

というより、

この世の中の多くがそうです。

 

それでいて、

身体は精密です。

 

その人ごとの体の特性に応じてですが、

扱ったようになります。

 

扱った中には、

先に述べたように、

短期的に反映される部分と

長期的に反映される部分とがあって、

 

後者の場合、短期的には回避しつつ、

長期にわたって蓄積された疲労の記録が

症状となると考えられます。

 

もちろん、

他にも要因があるのかもしれません。

 

少なくとも、

確かに、あーすればこうなる、と、

ボタンを1プッシュしたらこうなって、

などということはないようです。

 

短期と長期の両方が影響する

シンプルな関係でさえ

 

数式的に考えれば、

2時間数以上のモデルが必要で、

 

他の影響を考えると、

もっと複雑であっても

不思議ではないですから。

 

 

睡眠の話に戻りますが、

このブログで最初に取り上げた症状は

睡眠不足に関するものです。

 

しかも、この睡眠不足は

私の生活習慣の結果です。

 

睡眠不足習慣病とでも命名すれば

よいのかもしれません。

 

いわゆる生活習慣病の一種ですね。

 

これは、人により、

 

お酒を飲んでいたり、

運動していたり、

夜遅くまで仕事をしていたり、

 

などによって、

出方は変わってくるかもしれません。

 

ですが、

睡眠不足が習慣となって、

不定期に身体の調子が悪くなる、

 

しかも、

当人からすると、

 

世の中でささやかれている

最低限の睡眠時間は

取っているものだから、

 

そんなところに問題があるとは、

考えても見なくて、

 

やれ良い食べ物を取ろう、

水をたくさん飲もう、

運動しよう、

朝早く起きよう、

 

などとやっている人は

少なくないのではありません。

 

私たちが自らの生き方を振り返る時、

実はどのような結果も、

この連続的な習慣の果てにある、

と考えることはできないでしょうか。

 

だから、

働きすぎれば地位が上がって

お金ももうかるかもしれないけれど、

 

身体が悲鳴を上げて壊れるとか、

心のダメージの結果人間関係が悪くなる、

とかが生じたりすると考えることも

できると思います。

 

入れたものしか出てこない、

という名言がありますが、

 

私たちの現在は、

あらゆる習慣の蓄積の上にあると思います。

 

そう考えると、

小手先の何かで人生を変えようとしても、

大きな変化は得られない、

ということになります。

 

最後に、

何かを愛することもまた

継続性の中にしかない、と書くと

少々飛躍しすぎでしょうか。

 

 

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ー今回の表紙画像ー

『テナガエビの空揚げ』

土曜日のお月様。