心と体は密接につながっている。
そう言われば、たいていの人は
納得すると思います。
ことに、心を患った経験が多い人は、
それが原因となって
症状が体に出てくることを
感覚的にも理解しているのではないでしょうか。
反対に、
体のある部分の痛みを
きちんと認識していなくて、
それがイライラや短気に
つながっていることもまたあります。
図にすると、こんな感じでしょうか。
心 ←→ 体
互いが互いに影響を及ぼしあっている。
ダイレクトですね。
個人で閉じている場合には、
このモデルでいいかもしれませんが、
実際には、この間、
というより双方に対して働きかけてくる
外的な要因がいくつもあります。
その影響を考えることは、
これからを生きる上で大切だと思います。
その一つが仕事です。
こんな感じでかな。
心 ←→ 体
↑ ↑
→仕事←
仕事のところは、
妻(夫)や親、隣人、学校など
人の関係に関する大抵の事象が入ります。
ともかくも、とてもとても、
ほんとにとても多くの人が、
仕事で悩んでいます。
私自身も、
とってもたくさん悩みました。
悩みの質やレベルは様々でしょう。
給与に関すること、
やりがいに関すること、
職場の人間関係に関すること。
労働の義務は、
日本国憲法で定められた法律ですが、
そんな固いことを言う以前に、
自分の心と体に密接に影響する
仕事というものを、
収入やステータス、見栄、安定性
などといった指標とは別に、
自分の心と体という観点から
今一度見直してみる必要があると思います。
何をやったらいいかわからない、
他にできることなんてない、
得意なこともない、
収入が確保できない、
時間がない、
世間体が悪い、
などなど、
焦点を当てようとしないための言い訳は
いくらでもできます。
中には、家族のために
今の嫌な仕事を続けなければならない
という人もいるかもしれません。
ならばせめて、
楽しみを見出したり、
社内競争に我を失わないようにしたり
人並みにうまくこなせないことを
卑下しないようにしたり
できればいいのだけど、
気が付くと、うまくいかない今の状態に
汲々として追い詰められた
感情のはけ口として、
家族に当たり散らしていたりする。
それもあからさまに当たり散らすのなら
〇〇丸出しで笑えなくもないけれども、
あたかも言っていることに
正当性があるかのように、
大学がどうの、
大手企業がどうの、
待遇や福利厚生が同の、
と理屈をつける。
これまでそんなことを指標に生きてきて、
今自分が苦しんでいる
ということも認識できずに。
職業に貴賎なし、と言います。
好き嫌いは置いておくとして、
小泉元首相もそう言っていました。
これまでにも多くの人がこの言葉を
肯定的な意味として使っています。
『立国は私なり、公にあらざるなり』↓でも
https://nakatanihidetaka.com/standing/
述べましたが、
私たちの生活や自身のあり方、
そして私たちが所属する社会は、
最初に公があるのではなく、
自分が自分の価値観に従って、
こうでありたい、こうしたい、
という想いを求めて収入を得るようになり、
その集積によって、
出来上がるものです。
仕事は、種類も質も、様々です。
“それ”を仕事としたときに、
あなたの心はどう反応しますか。
“それ”を仕事としたときに、
あなたの体はどう反応しますか。
拒否反応?
やってみようかな?
気が向かない?
わからないけどとりあえず試しては見ようと思う?
あるいは、もうそんなこと、
やっても無駄だと思う?
世間体はともかく、
地味に続けられそう?
最初はここからです。
よく、唐突に天職を見つけようとでも
するかのように、
ベストの解を求める方は多いのですが、
それはめったなことで発見しえるものでは
ありません。
発見したらラッキーというくらい。
実際には、続けていく中で
徐々に自分に合っていることが
わかってくることの方が
多かったりすることもあります。
もう一度言います。
最初はここからなんです。
心と体をつなぐとっても大切な要素である仕事。
仕事とは、
内容のことかもしれないし、
働き方のことかもしれない。
それは人それぞれです。
私たち一人ひとりが、
納得して生きるための指標の一つとなること。
それが、仕事であり、働き方だと思います。
これからの自分の人生と、
大切な人々のために、
今一度、振り返ってみませんか。
ー今回の表紙画像ー
『クラッシュイチゴのチョコソースがけ』
知人に聞いて作ってみた。某伊豆半島の店で食べてとてもおいしかったとか。行ってみようと思いつつ、作ってしまった。イチゴは去年から凍らせておいたもの。クラッシュの粒度で食感は変わりますが、うまいです。おすすめ。
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