あこがれの存在がいる世界は
とても素敵ですよね。
スポーツでも、
恋愛でも、
ミュージシャンでも、
起業家でも、
学者でも。
目指すもの、慕うものが誰であれ、
そこに感じる親近感は
憧れの存在を身近に感じる以上に、
あなたという存在の居場所を一つ、
世界の中に生み出してくれます。
自己啓発や幸せの解説本などにも
そんな有名人が成功の事例として、
多々登場したりします。
世の中に凄い価値を提供した、
こんなにお金を稼いだ、
大きな記録を残した、
有名な格言を残した…。
そんな有名人の話を
そこかしこで見かけます。
標題のスティーブジョブズ氏しかり、
大谷翔平氏しかり、
その昔、ノーベル賞を取った
サラリーマンの田中紘一さんしかり、
AKBの?しかり…。
本日は、FACEBOOK社が社名を
METAに変更する発表がありました。
ザッカーバーグ氏もご活躍中です。
いいところを見て、
マネできるところは真似して、
自分の人生に吸収できれば、
人生に厚みが出るかもしれません。
陰の部分は少なからずあって、
そこは冷静に観察する必要がある…
などという人もいますが、
良いものは良い、
私はそう思います。
その上で、
彼ら彼女らは、
あなたが幸せな人生を生きようとするうえで、
あくまでささやかな参考に過ぎないことを
あえて申し上げたいのです。
結局のところ、
あなたの人生を生きるのは
あなた自身だから。
特にこれは、
何かを始めるときに言えることだけど、
スタート時から
ご大層な夢やワクワクを胸の内に
持つことができるとは限りません。
それでも、
手探り、五里霧中の中で、
自分にフィットするサイズを
感じ取りながら歩みを続け、
気がついて振り返ったら、
後ろにあなたが作った道ができている。
その道は、
悩みながら自身が試行錯誤する過程で、
生み出したものであるはずで、
その大きさも、
その道のりも、
その到達地点も、
素の自分のサイズに合ったものでは
ないでしょうか。
誰かが凄いことを達成したから
自分もその方法で突き進む、
素の自分からかけ離れた場所を目指そうとして、
うまく動けない人がいます。
私もその一人。
それはおそらく、
根っこで求める幸せの感覚が
彼らとうまくリンクしないからだと思うのです。
幸せのために
何かを成し遂げようとしているなら、
無理やり自分を叱咤したところで
うまくいくはずもありません。
あなたは、
彼・彼女ではないのだから。
スティーブジョブズ氏について言えば、
私はことさら彼のファンではないけれど、
彼が成果を出す過程で取った行動、
特に世の価値とされるものに
絡めとられることなく、
生き続けたことに対しては
しっかりと自分を持っていたのだな、と
素直に感じます。
その上で、あなた自身に問うてみてください。
彼の成し遂げたことは
自分の欲することだろうか。
相当てみてほしい。
スマホに相当する製品を
生み出したい人ばかりではないでしょうし、
世の中に存在しない、
新しい概念を提唱したい人ばかりでもないでしょう。
自分の根っこ、
素の部分、
自然に欲する世界、
望んで止まないことは何でしょう。
ところで、彼や彼女、
そんなにスゴク幸せに見える?
ー今回の表紙画像ー
『狩野川のほとりより2』
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