生活の時間割を持っていますか?
小学校でも中学校でも高校でも
学校に通っていた頃は、
授業の時間割がありました。
もちろん、良い子は
家の中でも
時間割を持っていたと思います。
学校の時間割と言えば、
小学校なら、
国語、算数、理科、社会、図工、体育、
そう言えば道徳なんて時間もありましたね。
中学や高校の部活動になると、
その学校や指導者のカラーも
関係するけれど、
文科系でも体育系でも
厳しいところはしっかり時間管理されて
活動していましたよね。
これが大学になると、
例えば私のように理系の場合、
研究などでは多少の裁量が与えられますが、
その年度の授業を受けながら
所属する研究室の先生にならって、
計画を立てて仮説を検証したりして、
それなりに時間割が確立されていました。
文系は友人に聞く限り、
そんなにシビアじゃないらしいですが
人それぞれ言うことが違ってよくわかりません。
★
仕事をしてお金をもらうということは、
学校に通っている頃と違って、
背負う責任の質が変わってきます。
端的に言って、時間割をこなして得られる
結果に問われる責任が
とても重くなるということ。
反対に、変わらないことは、
ビジネスパーソン(お勤め人)として
所属する組織の時間割に沿って、
勉強や運動の代わりに
仕事をこなしているということ。
いずれにしても、
その時間割をこなしていく中で
自らに問われる責任が増すということは、
そこに纏わる人の関係も
そこから一線を引いた友人との関係も
もちろん家族の関係も、
何よりあなた自身の心と身体が
大きく“影響”を受ける、
ということにもなります。
社会に出るまでの間に
家族を通して心の中に住み着いた
人や出来事への感じ方や対応が
その“影響”をますます大きくする方へ
機能することがほとんどです。
例えば、
親の愚かに見える行動や
上司からの度を超えた叱責や
人の中に居場所を見いだせない日々に、
感情を大きく振り回されたり、
日々苦痛を感じていたり、
希望が見出せなかったり、
といった日常を送っていながら、
そんな毎日を変えることができない、
資格を取ったり、
自分を啓発しているけれど
それでも全然変わる気配さえない、
そう言いながら、
焦りとも嫌悪とも無力感ともつかない
よくわからない不快さを感じながら
時間割をこなしている。
そう、時間割をこなすことは、
生活を成り立たせる最低限の規則のように
なっていて、
時間割ありき、でやり繰りしている人は
昔の私もそうでしたが、
たいていこう言います。
やることができる時間、
つまり仕事以外、家族の時間以外は
人生を変えることにきちんと費やしている、
でも、仕事や家族に費やす時間が多すぎて
ほとんど何もすることができない、
そもそも仕事が終わると疲れ切ってしまって、
感情が波立って集中力も湧かないか、
疲れ切って手につかないことも多い、と。
気持ちはわかります。
気合で何とかなるものでもないでしょうし。
ですが、そういう言葉の中に、
ヒントがあるとも言えます。
そう、時間割を見直しましょう、
ということです。
なんだそれは?
そう思われたと思います。
でも、時間割を一度、見直してみましょう。
論理的な見直しではなく、
あなたの人生に寄り添った見直しです。
★
時間割をこなしていると、
なぜか、
勝手に時間割を固定してしまって、
例えば、
仕事の時間は残業やつきあいで
どうしてもこのくらいは必要、
などと設定して、
残りの、おそらくは忖度して
とことんまで短くなってしまった自分の時間を
ちまちまとやり繰りしている、
などということが、あなたにもありませんか。
累計時間でどのくらい何をやったという
考え方を耳にしますが、
私たちが私たちの望む生き方へと
自らを推し進めていくためには、
それに必要な学習や行動をするための
『まとまった』時間が必要です。
ならば、それに合わせた時間割に
少しでも近づけることを考えてみましょう、
ということです。
1.優先順位を決めます。
仕事を外すことはできないでしょうが、
優先度に忖度の必要は一切ありません。
例えば、
1日単位では、
睡眠と休憩の時間、食事、新規事業の研究
適度な空き時間、プチエクササイズ、
仕事と通勤の時間
週・月単位なら、
適度な空き時間を忘れることなく入れつつ、
遊び・友人や夫婦、家族の時間、
趣味や転職の模索
などがあってもいいでしょう。
これらを自らの希望に沿って、
優先度をつけるのです。
その際、必ず
時間を見える化すること、
ゆったりとした計画にすること
を心がけること。
何が起こっても自分を責めないこと、
そして、
開高健氏の言葉にあるように
「悠々として急ぐ」こと、
を忘れないように。
それから何より、
仕事にかける時間を短縮する方法を
考えることは必須です。
つい、ダラダラとやってしまったり、
報酬が高いとか、有名だからと
組織にしがみ付いたりして、
無為に時間を費やしたりすることなく、
その日に行う仕事をさっさと終わらせて
人目を気にせずとっとと帰ること。
実はそこがポイントだったりします。
仕事に費やす時間を短くするための集中なら
力が湧くという人もいるくらいですが、
年換算で随分無駄な時間を
費やしていたりするものだからです。
コツは、常に
自分基準、
自分の生き方基準なんです。
「そんなの無理」
「できるはずない」
と言わずに、やってみてください。
少なくとも、
時間割を自分基準で立て直すことは
できるはずです。
そして、そのうちの1つでも
実行してみる。
毎日が無理なら、
せめて月曜と金曜くらいはやってみる、
週に1度はやってみる、など、
最初はどんな入り方でもいいでしょう。
実行あるのみです。
それが実は自らの生き方を
今より望む方向に変えていくために
できることだったりします。
ー今回の表紙画像ー
『菜の花畑』
小雨が降ったりやんだりする中、川に出かけました。
あいにくの天気ですが、私は町はずれを流れる川が好きです。
人の気配がないせいか、岸辺で鳥(カワウ?)が羽を休めていました。
中州には薄紫の花が咲いていました。
何でもいいけれど、そこにいるとほんの少し気持ちが休まる場所があるといいですね。
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