万有引力の法則って引き寄せの法則の心理版のこと?

日々の棚卸

 

万有引力の法則。

2つの物質間に互いに作用する

引きつけあう力のこと。

高校の物理学で習います。

イギリスのアイザック・ニュートンが

発見しました。

重力はこの一種ですね。

宇宙空間は無重力ですが、

私たちが地球上で

浮かび上がることがないのは

この万有引力が働いているためです。

 

万有引力は、

2つの物体の質量(重さ)が

大きい(重い)ほど、

そして、

距離が近いほど、

大きく(強く)なります。

人間がお月様の上で体重を図ると

6分の1になるのは、

月は地球ほど大きくなくて、

重くないから、

人に作用する力も小さくなるためです。

反対に、太陽は地球の1000倍以上の

質量(重さ)なので、

人間が太陽という恒星の上に立つと、

破壊的で凄まじい重力の作用ために

這いつくばったまま、

骨どころか、

筋肉まで木っ端みじんに…

と書いていて、

太陽の上には立てないと気づいたので、

書くのやめます。

ただ、仮に地球の何千倍、何万倍の

質量の星の表面に人が立ったとしたら、

冗談抜きで、

凄いことになるのかな、と思います。

 

万有引力の法則の公式は……

めんどいので省略。

私は理系君ですが、

もう数式とかあんまり見たくない。。。

興味のある方は、

適当にググってください。

 

万有引力の法則では、

ある一つの物体は、

同時に他の複数の物体の影響を受けますが、

先に述べたように、

距離が近いほど、相手が重いほど

圧倒的に影響度が大きくなります。

だから、例えば宇宙空間では

お月様は、

地球の万有引力を受けているが故に

地球の衛星として、

行動を共にしているわけです。

他の惑星や太陽のような恒星からも

影響は受けていますが、

地球と比べるととても距離が離れているが故に

影響は圧倒的に小さい。

さらに言えば、

お月様は、

オリオン座のペテルギウスからも

さそり座の恒星アンタレスからも

北極星からも

小惑星イトカワからも

ほんのわずかな万有引力の作用を

受けています。

どれくらいほんのわずかかというと、

私たちの背中にひっそりと生えた

産毛の先に寄生する微生物を構成する

細胞のかけらが揺れるくらい…かな。

これが、ブラックホールの作用などと

いうことになると……。

 

すいません。

いつものように前置きを

長々としてしまいました。。。

 

さて、この万有引力の法則。

実は物理的な作用のみならず、

メンタル的な作用にも成立するのではないか、

というお話です。

 

万有引力は2つの物質間に作用します。

“万有”なので、

先に述べた通り、

あらゆる物質間に働くのですが、

近いほど作用は大きい。

これを私たちの内面、

心の関係から見たとき、

何が言えるでしょうか。

 

万有引力における質量(重さ)は、

自分にとっての存在の重要度、

距離は文字通り心の距離だと

考えるとわかりやすい。

例えば、

親は誰が何と言おうと重要な人物ですよね。

あんな奴らどうでもいいよ、

という方も、

その言葉によって、

実はどうしようもないほど

重要な存在だということを

語っておられる。

気づいていない人が結構いるようなので

ちょっと横道にそれますが、

ここはしっかりと自問自答してください

と付け加えさせていただきます。

 

ともかくも、普段、どれほど

頼りにしているか、

親しくしているか、

頻繁に連絡を取り合っているか、

心の拠り所にしているか、

などによって、

心の距離が決まってくる。

社会人になって独立し、

一人暮らしをしていても、

毎日親と連絡を取っている人にとっては

親との心の距離は近いし、

反対に体の弱った両親が心配で

毎日連絡を入れている方にとっても

親は距離が近い。

心の距離は

物理的な距離とも関係してきますね。

これは、別の方向へ行くと、

アイドルや新興宗教の教祖様や

何かのチャンピオンや、

そういった人々が

大きな影響を与える理由にもなります。

 

心の万有引力の法則として、

身近な人間が与える影響、

頻繁にコミュニケーションをとる人が

与える影響は計り知れません。

何を言うか、

何をするか、

といった言葉や行動以前の、

その人の

生き方、

生き様、

モノの見方、

考え方、

感じ方、

反応、

言葉の選択、

行動の選択、

癖、

世界観、

そういったものが、

重要人物であって心の距離が近い人ほど、

以心伝心という言葉のごとく

瞬時に伝わっていきます。

 

そう考えてくると、

家庭における子供の在り方が、

親の何某かの影響を受けたが故に

あらわれる可能性は

否定できないですよね。

ひきこもり、ADHD、BPD…。

もちろん遺伝的な要素も

可能性としてはあるかもしれません。

同時に、環境による影響もまた

少なくないことがある。

 

いろんな症状を心配した親が

子供を医療機関に運んできます。

でも、子供ではなくて、

実は親を診る方が重要だった、

ということはよくあることです。

身近で、

影響力があって、

恩があって、

嫌いになり切れなくて、

意識せずにそれを利用されていて、

そんな人間がどう取り繕ったところで

幸せな人生を歩んでなければ、

子供は自分の未来を

そこに見てしまいます。

そして、類は友を呼ぶ、の如く、

同じような生き方をする人と

つながりやすい。

なぜなら、

生まれ育つ中で培う価値観は、

言い換えれば、

自分が体得する感情や心の反応は、

色濃く受けた作用の中で醸成され、

そこにフィットするもう一人の

同じような作用を及ぼす関係と

つながりやすいからです。

つまり、

心の距離が身近で、

重要な存在となりやすいからです。

お題にも書いたけど、

引き寄せの法則とは、

実はこういうことなのかなと、

思ったりもしています。

 

ちょっと毛並みの異なる話から

始めてしまいましたが、

ここまでお話ししてきたことは、

生きることに行き詰っていると

感じている方々が、

自分の内面と向き合うことの必要性を

示唆していることを

お伝えしたかったものです。

 

いささか大風呂敷を広げてしまいますが、

ビッグバンから宇宙が誕生して、

私たち人間を含むあらゆる物質は

ある一つの点から分離した存在であるのだから、

互いに影響がないはずがない、と

言えるのではないでしょうか。

万有引力の法則に限らず、

宇宙空間に成立する定理は

そのまま人の心という

私たちを構成する一部に対しても

当てはまらないわけがないのではないか、

そんなことが言えないでしょうか。

言えたからなんだ、と言われると

言い返しようがありませんが。。。、

 

言いたかったのは、

そんな見方もあって、

とにかく、自分と向き合うことは

こんな観点からも大切だとわかるよ、

ということです。

 

うん。

 

以上、おわり。。。

 

ー今回の表紙画像ー

『雑木林のお月様』