あなたがそれほど苦しんでいるのがとても哀しい

日々の棚卸

 

“メタ=meta”という言葉を最初に耳にしたのは、

ミレニアム頃のことでした。

 

ミレニアム…

何だか懐かしい言葉になったな…

 

“メタ”は、今なら、

メタバースとか、メタ視点とかで

使われてます。

 

元FaceBook社の現在の社名も

Meta社でした。

 

“メタ”とは、

もう一つ上の次元といった意味合いです。

 

高次の、とか、超越、と言った言葉が

当てはまります。

 

気づきという観点に

この“メタ”を当てはめると、

 

木を見て森を見ず、

ということにならないように、

何事も俯瞰して見ること、

 

という感じになるでしょうか。

 

人はつい、目先のことや

囚われた世界の内側で

悶々として憤っているけれど、

 

一歩引いて、俯瞰してみてみれば、

別の見方、意味合いが見えてくる、

 

…だといいんですけどね。

 

 

さて、メタといっても人によって

イメージすることは異なるかもしれません。

 

メタ…。

 

メタ、メタ、めた、めた……

 

もうメタメタのめっためただ……

 

何もかもがめためた。。。

 

ぼんやりと、そう感じているなら、

これからの話をほんの少しでも

聞いて言っていただければと思います。

 

メタという概念は、洞察と思考の世界です。

 

自らの状況を俯瞰してみて、

新しい何かを見出せるならよいのですが、

それは考えて推測して、という世界の話。

 

メタメタのめためたのめっためた、では

なかなかそうもいかないことも

少なくないのではないでしょうか。

 

なぜなら、思考と試行の結果が

有効となるためには、

肯定の土台が必要だからです。

 

理屈からマインドの話になりましたが、

ピンとくるでしょうか。

 

肯定の土台があると、

 

俯瞰する行為と、

その結果得られる(予測する)世界に対して、

何某かの判断をすることが、

 

『皮膚感覚』的に、自分を良い方向へ導く、

という期待を“感じられる”

ようになるからでしょう。

 

 

もうダメだ、

もう嫌だ、

もうどうしようもない。

 

家族のことで行き詰っていた頃、

仕事のこと、恋愛のこと、未来のこと、

何もかもを一つにひっくるめて、

 

そう感じていました。

 

まだ今より圧倒的に若かったこともあって、

 

ものごとは必ず変化する、

いつまでも同じではない、

 

ということの意味を理屈を超えて

理解できていませんでした。

 

だからあなたにも、

今を耐えろ、ということを

申し上げているわけでは全くありません。

 

いつも言っているように、

心身の危険があるなら、

まず安全を確保することが最優先。

 

その上で、

“メタ”が実行できるように、

肯定の土台を再構築したいものです。

 

そのために届けたい言葉を、

テリーリアルの著作から引用します。

 

『あなたがそこまで苦しんでいることが

私にはとても哀しい』

 

何もかもがうまくいかない、

誰とも繋がれない、

どこにも居場所がない、

 

そう感じている人にとって、

この言葉を受け入れるのは

とても怖いことかもしれません。

 

暖かさを受け入れることへの怖れ、

心の痛みに対して

著作の中でパオリトは言っています。

 

人を信用できる自分になるのは

辛い作業なんだ、と。

 

何もかもが流動的で、

不安定で、

先が見えない中で、

 

私やあなただけでなく、

多くの現代人が、

 

もう一人の父と母を無意識に欲しています。

 

そうでない方には失礼ですが、

頑固で融通の利かない父や、

優柔不断でどっちつかずの母のことではなく、

 

子供の頃に、

あれはダメ、これはOKと判断してくれた、

 

時にうるさいな、

と思いながら聞いた、

そんな躾?の言葉を、

 

自らの苦しみや不安を和らげる方策が

見えない中、

どこかで求めてないでしょうか。

 

でも、繰り返しになりますが、

求める変化を担保しようと、

 

思考=理屈をいくら積み重ねても

そこには対抗する理屈が出てきて、

 

気持ち、肌感覚で納得しないまま

自身を無理やり言い聞かせようとするあなたを

強力に押しとどめます。

 

必要なことは、

あなたの理屈を変えることではなく、

あなた自身であることを受け入れることです。

 

あなたの内側で、

猛烈に対立していることがあり、

それがあなたを苦しめている。

 

一方が、

あるべき姿を求めるあなた、

 

もう一方が、

それに追随できずにいるあなたです。

 

和解できるところが、

どこかにあると思うのです。

 

『あなたがそれほど苦しんでいることが、

とても哀しい』

 

そう伝えられたらと、思います。

 

どこの馬の骨とも知らない輩の言葉ですが、

 

誰か大切な方の姿や声と共に、

あなたの中に内在化されて、

 

あなた自身をそのまま受け止め、

信じられるようになる一助となれば

幸いです。

 

ー今回の表紙画像ー

『水曜日の虹』

水曜の雨上がりの夕方、家の近所を散歩していたら東の空に虹が出ていました。

もう少し空が開けた場所で撮ればよかったかな。

でも、虹を見つけると、何だかちょっと得した気分になります。。。