やってみようとやってみる

日々の棚卸

 

楽しくない毎日、楽しくない出来事、

そして、

やっていることも楽しくない。

 

楽しくないことずくめだから、

当然つまらないし、

 

自分のことも

人のことも

自分を取り巻く環境にさえも

 

やたら嫌なところが目につく。

 

必要なものがない、

良いことが起こらない、

良くなる予兆も感じられない。

 

そういう日々が続くのは、哀しいですよね。

 

その気持ちに気づいて、

そこから一歩踏み出して、

変えるのは自分であることを悟って、

ゆっくりとではあるけれど

動き出すこともあります。

 

何をどうしたら

どう良くなるのかわからないけど、

何も行動しないと始まらないから。

 

ホントにその通り。

 

でも、

行動したから必ず良くなるとは限らない、

時には良くない方向に向かうこともある。

 

これもその通り。

 

ただ、いずれにせよ、

動いて見ないとわからないのは確かで

どう動くかの選択はあなたが行う、

 

その選択の積み重ねの中で

あなたにとっての良い方向への

選択の基準が培われます。

 

 

しかし、人によっては何度選択を続けても

つまり何度行動しても

日常が変わらない、

良くならないという人もいます。

 

そういう場合、

不運がたまたま続くという場合もあるでしょうが、

2つのどちらかになっていないか

振り返ってみてください。

 

1つは、

 

自ら選択して行動してみようとする時に

楽しくないことをやっている時のような

心持ちになって行動していないか、

 

ということ。

 

試してみないと変わらないから、

仕方なくやってみるか、と

 

まるで、

どうしようもなく嫌なことを

苦痛の中でこなそうとするかのようにして

行動しているとすれば、

 

それは最初に書いたような

楽しくない状況を引き寄せる、

というか根付かせることになってしまいます。

 

何も最初から、

 

行動を始める時には希望に燃えて、

とか、

 

自分をひたすら誤魔化して

楽しくてハッピー、などと思え、

 

ということでありません。

 

実際、長く楽しくない抑鬱的な

時間を過ごしてきた人が、

いくら自ら選択した行動だとしても

急に楽しめるようになれるとも限りません。

 

ただ、

そうは言っても、嫌々やるような

どうせ何もうまくいかない、

などと言う心持ちで行うようなことは

避けたいものです。

 

これが一つ目です。

 

もう1つは、これとは反対に、

とにかく良い結果をひたすら望んでないか、

ということ。

 

せっかく自分が選択して

試してみようと思ったことが

うまくいくにこしたことはないし、

 

良い結果を出すことができれば、

自らの選択と相まって、

楽しくなるし、

 

次の選択でもまた、

前回の結果を受けて

楽しくできる気持ちになるのは

よくわかります。

 

良い結果ばかりが出るのであれば

そんな考え方もあっていいでしょう。

 

ただ、

思い通りの結果が得られないことが

ちょっとでも起こると、

 

自分の選択そのものを疑うようになって

せっかく新しい扉を開けようとする行動を

 

ああ、“やっぱり”ダメなんだな、と

終わらせてしまいます。

 

実際、抑鬱的だったり楽しくない日々を

長く過ごした後で選択した行動が

すぐに良い結果を生むことは

頻繁にあるものではありません。

 

よほどドラスティックな方向転換、

例えばサラリーマンを辞めて

漁師を始めるとか、

 

であれば、話は違うかもしれません。

 

というかこのような場合、

結果が出ないからもういいや、とは

ならないでしょうが。

 

ともかくも

 

結果に固執して取り組むことは

逆効果であることが多いと思います。

 

むやみに結果を求めてやっていると

そもそもの意味が変わってしまうからです。

 

 

自ら選択した行動を続けて

日々が良くならない場合に起きている

可能性があることについて

2点を述べてみました。

 

プロセスを楽しむということが

言われることがありますが、

 

プロセスに没頭して、

後から振り返ってそのプロセスが

どうしようもなく楽しかった、

 

そこまではいかなくても、

そのプロセスをもう一度

なんかまたやりたくなった、

 

ということが続く様になったら、

 

抑鬱的で楽しくなくて

自分にも誰かにも環境にさえも

不満を持て余していたはずの毎日が

変わるのですよね。

 

明治維新の立役者の一人、高杉晋作氏と

彼の短い生涯の最期を看取った

女流歌人である野村望東尼の恋歌が

あります。

 

高杉氏の有名な辞世の句

「面白き こともなき世を おもしろく」

に対して、

 

野村望東尼は

「住みなすものは 心なりけり」

と受けました。

 

ここまで達観?することがよいかはさておき、

どんなことでも楽しめるようになれば

それこそ鬼に金棒ですが、

 

“ふつう”の人である私たちは

仕事や人間関係に振り回されて

楽しさどころか苦しさに耐えることに

時間を費やす羽目になりがちです。

 

苦しさしかないわけではないでしょうが、

それを回避しようとするあまり、

そこに“フォーカス”することばかり

覚えてしまうためもあるでしょう。

 

これが続くと、

自分の中にある行動の意欲が

自然に減退していかざるを得ません。

 

そんな状態から一歩を踏み出すのだから、

 

自らの選択で

良くしようと試す行動に対しては

自らに向けて

 

「やってみようよ」

 

と、

もう一人のあなたが働きかけてみることが

大切です。

 

最初は、何かわざとらしいとか、

自分で自分に呼び掛けてどうなる、

と言う感じがするかもしれませんが、

 

徐々にその働きかけが実を結んで

プロセスに没頭するようになります。

すると、自然に結果もついてくるものです。

 

もちろんそこには、

いつも申し上げている通り、

 

遠ざけて見ないようにしていた自分

気に入らなくて蓋をしていた自分

忌み嫌って無視していた自分と、

 

再会して、

しっかり抱きとめて

一体化して

 

心の土壌を耕して、

楽しむ自分の感性をしっかり受け止める

土台を作ることも必要です。

 

かく言う私も道半ばです。

 

嫌みを言われたり

無理だという人の言葉には耳を貸すことなく、

楽しめるように良い風景を想い描くのは

うまく進めるコツの一つです。

 

自分の人生、

生れてきて、生きてきてよかったなあ

そう思える時間を増やしていきましょう。

 

焦らず、気取らず、自分を慈しみながら

“楽しく”模索しているうちに

きっと実現することばかりですよ。

 

 

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ー今回の表紙画像ー

『晩夏の空』

久々に川に散歩に行った。思ったより水が冷たくて、気温との差にちょっと驚いた。暑い暑いと言ってるけれど、夏は終わろうとしている。