心の独立に必要なこと

日々の棚卸

 

日本国は独立国です。

 

米国の傀儡になり果てている、

という人もいますが、

兎にも角にも独立国です。

 

世界には200を超える国があるそうですが、

日本が独立国と承認しているのは195か国。

 

従って、日本国の認識では、日本を含めた

196か国が独立国となります。

1974年には、145か国だったそうです。

 

1945年以降、アジアとアフリカで

『100か国近くの国が独立』したといいます。

https://www.unic.or.jp/activities/peace_security/independence/

 

ソ連-ロシアの周囲でも前世紀から、

幾つかの独立国が生まれています。

 

国連に目を向けると、

現在193か国を独立国として承認しています。

 

日本が承認している

バチカン、コソボ、クック諸島は

国連未加盟です。

 

ご存知のように、

国家は様々な形をとっています。

 

民主主義国、社会主義国、独裁国、

単民族国家、多民族国家、

島国、半島国、大陸国、連邦国

 

先進国、途上国、農業国、工業国、

アジア、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニア、アメリカ

北半球、南半球、

 

寒い国、暑い国、砂漠国、山岳国、

古い国、新しい国、

 

人口が多い国、少ない国、

経済大国、貧困国、

 

ざっと思いつくまま挙げてみました。

 

他にも、

 

地政学的な側面、

文化的な側面、

歴史的な経緯の側面など、

 

その国の在り方に影響を及ぼす点は

多々あるでしょう。

 

これらを組み合わせると、

多用な国の形があることになりますね。

 

どの国にも、良い時と良くない時が

あったと思います。

 

新しく生まれた国がある一方で、

世界地図から消えてしまった国も

またあります。

 

いずれの国家も時間軸と空間軸の中で、

幾つものドラマがあったのは

想像に難くありません。

 

親から子へ、子から孫へ、さらにその先へ

連綿と血を紡いでいく中で、

世界は国家という単位を利用してきました。

 

あなたから見て、

好きな国も嫌いな国もあると思います。

興味がある国、ない国もあるでしょう。

 

その国が、良い国か悪い国かは、

主観的になってしまいますが、

 

その国はその国の都合によって、

必死に生き延びようとしているのでしょう。

 

 

私は日本で生まれて日本で育ちました。

人生のほとんどを本州の真ん中で

過ごしてきました。

 

今は関東に暮らしています。

 

特に、海外と接する必要がある生活は

していません。

 

社会に出る頃には、日本が

良くも悪くもいろいろ言われていたことを

知っています。

 

特に、悪い話に敏感だったのは、

多分に原家族の影響も

あったのだと思います。

 

第二次大戦までの近代日本の、特に、

政治と戦争、そして植民地について、

虚実織り交ぜて耳にした事柄に対しては、

 

時に、怒りに駆られたり、

時に、恥ずかしくて逃げたくなったり、

時に、不快になったり、

 

様々な感情によって、

随分揺さぶられた時期がありました。

 

小学生低学年の頃、

学徒出陣したという先生がいました。

 

もっとも、学徒出陣というのは

もっと年を取ってから聞いたのですが、

 

ともかくも物心つく頃には、まだぎりぎり、

兵隊や予備兵あがりが社会人の現役として

活躍していた時代でした。

 

ある時、まだチビ助だった私は

その先生から叱られたことが

あったのですが、

 

今でもその時の、

声音、げんこつ、雰囲気を

よく覚えています。

 

怖かったな、あのおじさん。

 

今はそれもいい思い出ですけどね。

 

原家族が崩れて混乱していた頃は、

そんな思い出しかない(と思い込んで)、

日本という国にも腹を立てていましたが、

 

その頃を含めたいろんな記憶が

落ち着いて整理された今は、

自分の大切な国だと思っています。

 

日本という国が長い時間をかけて、

連綿と紡いできた歴史の中で、

 

ここで暮らす人々が生きるために、

行ってきた様々なことは、

 

良いことも良くないことも受け入れて

良いことは発展させ、

良くないことは反省して修正し、

 

私たちが暮らす上で少しでも

良くなるようにしていけばいいと思います。

 

 

私が初めていった外国はフィンランドです。

 

ソ連邦崩壊後間もない、

12月の終わり頃でした。

 

サンタクロースやムーミン、

リナックスにキシリトールなど、

素敵なものを生み出した国ですが、

 

1917年にソ連から独立した

新しい国であることを

知っている人はあまり多くないようです。

 

19世紀までスウェーデンの一公国、

その後はロシアの一部に

組み込まれていたのですが、

 

日露戦争でロシアが日本に敗れ、

帝政崩壊とロシア革命に乗じて

独立しました。

 

余談ですが、当時は

トーゴ―(東郷平八郎)、ノギ(乃木希典)と

命名されたビールもありました。

 

日本の勝利が独立のきっかけと

なったからです。

 

フィンランドの人口は当時、

500万人に満たない小国でしたが、

(今も530万人程度)

 

ヨーロッパでの第二次大戦勃発時、

ソ連と戦火を交えたことがあります。

 

領土を明け渡せというソ連の要求が

あったためです。

 

バルト3国は吸収されましたが、

フィンランドは煩悶した後、

戦うことを決めました。

 

冬戦争(1939年) 、継続戦争(1941年)です。

 

当初スターリンは、

フィンランド領土を簡単に占領して、

 

中立国のスウェーデンまで行き過ぎて

国際問題になるなと

釘を刺していたそうですが、

 

あにはからんや、

フィンランド軍は国境付近でソ連軍を

ぴたりととめてしまいます。

 

戦争には女性も直接参加し、

ロッタと呼ばれたスキー部隊が

ソ連の補給網をずたずたに切り裂いた

 

という話もあります。

 

もちろんそれは開戦からしばらくのことで、

最終的には領土の一部を割譲せざるを

得なくなりました。

 

フィンランド国土は疲弊ました。

 

そこにさらに、継続戦争がはじまります。

フィンランドには兵器がありません。

 

彼らが取った方法は、

ナチスドイツから戦闘機を含む兵器を

供与してもらうことでした。

 

それまでフィンランドの行動を

賞賛していた英仏は、

批判する側に回ります。

 

最終的に、幾多の不利な条約で

戦争継続が終結されました。

賠償にはソ連側への謝罪も含まれます。

 

昔、フィンランド人の知り合いから

聞いたことですが、

 

戦争当時、フィンランド兵による

ロシア人女性への暴行もあったそうです。

 

戦争とは、特に前線では、

人が人でなくなるということなのでしょう。

 

そのフィンランドは今、

国民の幸福度ランキングが世界一の国です。

 

私が初めて渡航した当時は、

まだソ連化と揶揄されたモスクワの影響か、

首都ヘルシンキさえ暗く質素な佇まいでした。

 

一流ホテルのテレビのリモコンの反応は鈍く、

町の料理の味は今一つ、

 

人々は昔の日本の田舎のように素朴で

外国人(というか有色人種)を見ると

目を皿のようにして見つめていました。

 

その後十数年ぶりに行ってみると、

若者を中心に流暢な英語が話される

ようになっていました。

 

当時も今も、個別にはもちろん

事情を抱えた人はいるでしょう。

 

ですが、

 

かつて高かった自殺率も

ここ10年下がり続け、

(まだ高いですが)日本を下回りました。

 

その間に教育は、反省すべきは反省し

自身を受け入れる、フレキシビリティの

高いものになってきたと言います。

 

幸福度の指標は人により異なるでしょう。

 

総体的に、国のこと、家族の歴史を

受け入れて前へ進む取り組みがあったと

想像できなくはないでしょうか。

 

 

長々と、

国と戦争について記載しました。

 

大筋は正しいと思いますが、

細部が微妙に間違っていたらすいません。

 

国も人も変わります。

 

ここではフィンランドという

幸福度ランキング世界一の国について

取り上げました。

 

私たちと無関係ではありません。

心の問題については大きなヒントが

あると思います。

 

結局のところ、

人は過去(の両親や自身)の間違いや被害に

焦点を当て続けていたり、

自分を叱咤してばかりでは、

 

それがどれほど正しくても生きづらい、

というのはわかっていただけると思います。

 

それは人という単位でも国家という単位でも

同じではないでしょうか。

 

だとすると、今あなたがやるべきことは

自分と向き合って、あなたが抱える

罪悪感の一切を払拭することです。

 

私たちは様々な過去の解釈を

吸収させられて生きています。

 

その中にはもちろん、

自分自身の見方の解釈も含まれています。

 

あなたの過去には、

 

褒められない言動もあったかもしれません。

哀しい出来事もあったかもしれません。

受け入れ難い過ちもあったかもしれません。

 

それが自分に起因することであれ、

他者に起因することであれ、

それをあなたが自ら払拭しようしない限り、

 

あなたの人生はよくなりません。

 

前回、良くここまで生きてきた、

といったニュアンスを述べました。

 

それはこれ以上ない事実です。

 

だれもが幸せになる力を持っています。

もちろんあなたも。

 

今回の話が国のことだから、

などと思うことなかれ。

あなた次第で今も未来も変わるのです。

 

今生きているのはあなたの人生です。

他の誰の人生でもありません。

 

幸せの形は人それぞれですが、

自分を否定した幸せはあり得ません。

 

「これまでよくやってきた。

これからはもっと自分に寄り添って

できることを仲良くやっていこう」

 

そう自分に語りかけることを

繰り返してください。

 

一度で何かを変えることはできません。

 

しかし、祈りを具現化した言葉と行動で

繰り返し自分を受け入れて生きていくことで

あなたの未来は良くなっていきます。

 

一つ一つ丁寧にやっていきましょう。

 

ー今回の表紙画像ー

『初春の小川』

暖かい冬なんでしょうね。まだススキが残ってる。