目標を実現するために必要なものを混同しないようにしよう

日々の棚卸

 

カウンセリングを受けていた頃、

ひたすら癒されることを求めていました。

 

当時のカウンセラーさんは

大変だったと思います。

 

どうにもしようがないものを

どうにかしようとあがいて

毎回同じ語りをする私の話を

ひたすら聞いていただきながら、

少しずつ自分に寄り添う術を身に着け、

生きる力を再構築していきました。

 

その頃に再認識できたこと、

それは、

生活も人生も、

自分がどう考え、

どう行動していくか、

自分をどう受け止め、

世界をどう見るかによって

決まっていくんだということです。

 

再認識、というより、

再体感、と言った方が

いいかもしれません。

 

ともかくも、

まずは日々の生活から

徐々にでも変化させていこう。

 

徐々にカウンセリングの回数を減らし、

癒しを内在化し、

自分の判断を尊重して動きだしました。

 

友達と楽しい時間を過ごそう、

おいしい料理を作ろう、

大好きな車でドライブしよう、

部屋をきれいに片付ける…のは不得意だけど、

週末くらいはちょっとだけ整理整頓しよう、

ゆっくり風呂につかろう、

ちょっと海へ出かけてのんびりしよう

美しい夜景を見に出かけよう、

 

そうやって少しずつ

楽しい経験を重ねていきました。

 

どの光景も、

とても素敵で

とても大切で

あるといいものばかり。

 

だから行動してみてください。

少なくともまず、想像してみてください。

イメージの中だけでも体感してみてください。

 

そして、そんな生活を

今よりもっと身近なものにするために、

どうしたらいいか考えてみてください。

 

上述の経験の中から

新しい世界を描けるようになるかもしれません。

あるいはもともと胸の内にあった、

でもどこかで理想に過ぎないと遠ざけていた、

求める世界が降りてくるかもしれません。

 

いずれにしても、

自分が求める世界について

考え続け、

感じ続けようとするうち、

実現に向けて、

『プロセスで必要なもの』と、

『達成に必要なもの』が

異なることがわかってきます。

 

継続することと、

求める未来を描くことと、

僅かであってもそこへ向かっていること。

 

だから、あきらめることなく

試してみてください。

探ってみてください。

繰り返してみてください。

 

その上で、

自分にとって本当に求めていることが何か

少しずつ明確にしてみてください。

 

こればかりは、

あなたにしかわからないことです。

 

試すこと、探ること、繰り返すことと

それをルーティン的に日課にすることは

似て非なることです。

 

好きなら、

やりたいなら、

惹かれるなら、

感動するなら、

続ければいい。

 

嫌なら、

あきたら、

面倒なら、

必要ないと感じるなら、

やめればいい。

 

娯楽、快楽、癒しは、

納得や目標ではありません。

目標でもいいのだけど、

おそらく求める世界そのものには

なりえません。

 

夢、未来、目標、

何でもいいのですが、

求める世界に向けて、

『プロセスで必要なもの』と、

『達成に必要なもの』を

混同しないようにしましょう。

 

ー今回の表紙画像ー

『狩野川の支流のほとりより』