昔、とあるギャグ漫画の作者が
某コラムに突っ込んでいた記事を読んで
吹き出してしまったことがありました。
電車の中だったので、
ちょっとばかり恥ずかしかった。
「ブファッ」という感じで吹いてしまい、
咳で誤魔化そうにも誤魔化せなくて
半分引きつりながら笑いが張り付いた顔に
周囲の冷ややかな視線が浴びせられました。
記事は何かの女性誌の
相談コーナーだったような記憶があります。
どんな相談内容だったかと言うと、
通勤が朝早くて時間もかかって、
それが毎日なので疲労が重なって
とても大変だという若い女性からの
“訴え”でした。
それに対する回答は、
“プチセレブな通勤”なるものを
してみようという提案でした。
“プチセレブな通勤”とは
どんなものかと言うと、
例えば、
着ている物を今より少し豪華にして
優雅な気分で通勤してみたり、
朝早く起きてストレッチ体操をしてから
すがすがしい感じで通勤したり、
少々お金はかかるけれど
指定席をとってゆったり
コーヒーを飲みながら通勤したり、
フレックスタイムが使えるなら
それを利用して
人より少し遅く通勤したり、
と立て続けにアドバイスを
並べ立てていました。
それに対する漫画家の答え。
「セレブは通勤なんてしねえよ」
スバっと一言。
吹き出したのはここです。
確かにセレブは通勤なんてしない。
相談を受けた人の真意はきっと
そのくらいのことを試してみて、
少し楽な気持ちになった方がいい、
というくらいの意味で
“プチセレブな通勤”という言葉を
使ったとは思うのですが、
そんなとことわざわざ突っ込むか、
という感じの突っ込みが
自分のツボにはまってしまった。。。
★
通勤。
決められた場所へ決められた時間までに、
毎朝自宅から1時間、2時間かけて
多くの場合は人と同じ方角に向かって
混んだ電車に乗り込んで
前日の疲れが取れたとは言えない身体で、
決して気持ちが向いているとは言えない
いつもの職場へ移動する行為。
何もそこまで後ろ向きに言わなくても、
と書きながらふと思ったのは、
通勤は雇用される人ばかりでなく
事業主なども人によっては、
行っているということです。
もっとも、
個人事業主は通勤もまた自分で
決められるでしょうから、
ここではあくまで雇われている人を
対象にします。
多くの人が会社に勤めているのだから、
通勤しなければいけないのが
現実、と思いがちです。
“同じ方向に向かって”と先述しましたが、
一番会社が集まる都心に
2時間近い時間をかけて
電車に揺られていくのは、
たとえ生活のためとはいえ
私からすると修行みたいなものだし、
誰もが避けたいと思っていると言っても、
間違いではないと思います。
これはつまり、
何を意味しているかと言うと、
ただ一言
通勤したくない
とういこと。
誰しもがやっている通勤、
当たり前だと思っていて、
仕方ないと思っている通勤。
住まいと働く場所をつなぐ行為。
往復なら3時間とか4時間の
時間を取られます。
これは
朝起きる時間を早め、
睡眠時間を制限し、
帰路の疲労を増し、
就寝時間を遅らせます。
もちろん他の、
自分のための時間も削り、
少なくとも制限します。
夕食の時間を遅くし、
運動する時間を削り、
余裕をなくし、
時には心を追い詰め、
健康を害することもあります。
自己啓発などでは、
昔も今も時間術として、
通勤時間の有効な利用が
ささやかれ続けています。
隙間時間を利用して勉強したり、
人や広告を観察して変化を読み取ったり、
細切れの睡眠をとって寝て
(立ったまま寝ろということか?)
体力を回復する、
などというものもあります。
これらは、
通勤という行為がなければ、
まずやらないことではないでしょうか。
そうであるのならば、
こう考えてもいいと思うのです。
つまり、時間をどう使うかの中に
通勤“行為”も入れてしまうのです。
自分の生活を整えることを最優先するのです。
通勤時間を長くても1時間未満にする。
可能なら30分以内にする。
いえ、歩いて10分くらいの距離のする。
そのために住む場所を会社の近所にする。
または反対に、家から近い距離に勤める。
ここからがポイントなのですが、
今述べたようなことが無理であるなら、
そうまでして今の職場が勤めたいところか、
ということを問い直すことです。
選択肢がない、ということは
そうそうないのではないでしょうか。
現在は選択肢が過多の時代です。
一方で、自分の都合、好みに対して
100点の場所というのは
なかなかないものです。
給料が高くて、
勤務時間が短くて、
業務内容は難しくなくて、
周囲は友好的な人ばかりで、
簡単に結果が出せて、
やることが自分が望んだことで、
福利厚生はばっちりで…。
ないです、こんな職場。
まずありません。
それに対して今の職場は、
そのうちの一部でもあてはまるところでしょうか。
もしそうではないなら、
別のところに行く、探す、転職する
というのは十分ありだと思うのです。
多少給料が安くでも家から15分くらいで
仕事がハードというほどではない
緩い場所はあるものです。
もちろん、人に自慢できるような
ネームバリューとか給与とか規模とかは
ないのかもしれません。
しかし、
都心のきらびやかさを脇に置き、
まずは自分の時間と心の余裕と
疲労の回復の獲得を主眼にして
暮らす場所と働く場所を選択するのもまた、
しっかりとした人生の選択の一つです。
おいしいとこ取りをしようとして、
安定を得ようとしたところで、
結局まずいことばかりになって
心と身体が追い込まれて、
気がつくと不安定どころか
自分が壊れてしまうことが
今日本中で起きているのではないでしょうか。
地方に行っても
小さな組織でも
自然に囲まれてても
自分が良ければ
それでいいじゃないですか。
先ほど、自分の生活を整える、
と述べましたが、
自分が希望を描けるくらいの
心身の健康の確保が大前提です。
それは自分の未来を確保する重要な条件です。
たかが通勤、されど通勤。
そして働き方、暮らす場所。
何気なく当たり前と諦めていることで、
人生を見直せることはたくさんあります。
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ー今回の表紙画像ー
『台風直前に咲いたアサガオ』
随分花を咲かせて枯れかけてたのに、
よりにもよって台風が来る日の朝に咲くなんて。。。
何て健気?
人参の葉を料理?してみた。
ツナと和えた。

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