何度目かの同じお題です。
眠れないこと、
眠れない夜を過ごすことは
私にとっても
これを読む方にとっても、
メッセージだと思うので、
たびたび取り上げさせていただいているし、
これからも取り上げていこうと思います。
遠足前の小学生が
ワクワクウキウキで眠れないのと
同じ理由で眠れないのであれば、
おそらくこの記事は読まないというか
たどり着くことはないでしょう。
だから、
このタイトルに惹かれてクリックしたのなら、
やはりそこにご自身の抱える何かを
感じ取ったのではないでしょうか。
眠れない夜が続くとき、
それが示唆することは、
ある意味生きる根幹にかかわると
私は考えることがあります。
身体が病気かどうかには関係なく、
心の状態としてあらわれているのですから。
夜眠れない原因は様々です。
眠る1時間前にスマホを見ないとか、
そういった物理的な由来については
置いておくとして、
心に問いかけてくる何か、
例えば、
その日起こった出来事なのか、
日々継続される悩みなのか、
あるいは、
過去の大きな課題を引きずっていて
それがあるきっかけをもとに
静かになった時間にあなたを
責めてくるからなのか、
そういった身近なトリガーによって
あなたが無意識に抱える
壮大な認知の偏りがもたらす
日々の違和感に対して、
本質的なところに戻ってみよう
というメッセージなのかもしれません。
★
私は子供の頃から、
「1日や2日寝なくても死にはせん」
と言われて育てられました。
ほんとに遠い子供の日のことです。
子供だったから、
眠れないと言ったところで
ある時間になると
ストンと眠りに落ちていたということもあってか
実際死にはしませんでした。
長く生きないうちに、
眠れない夜が何日も続くような重い悩みは
まだ経験していなかったですしね。
一方、歳をとって、
一睡もせず、貫徹した翌日、
文字通り脳疲労困憊の状態で人と会って
顰蹙を買ったことがあります。
受け答えは的を得ないし、
時には会話の途中で落ちていたりする。
顰蹙以外の何者でもないですよね。
でも、その反対に、貫徹したはずなのに、
頭がやけに冴えていたこともあります。
えらく頭の回転が速くて、
難問がスラスラ解けるような
人の心の機微をスマートに感じ取れるような
そんな感じの時もあったんですよね。
ただそれは結果論であって、
眠れないという症状は、
その真っ只中にいるときは、
あまり良い感じがするものではありません。
特に、自らの心身や、
これまでの生き方に対して
それが示唆する何かを感じ取って、
ささやかながらもこれからの生き方へ
フィードバックするまでは、
「ああ、また眠れない夜だ」
何となく憂鬱な感じがしたものです。
眠れない夜というのは、
運動の習慣があっても、
お酒を飲んでみても
変わりはしませんでした。
これを読んでいるあなたが
同じ症状であるとして、
その理由を挙げることはできるでしょうか。
自分を振り返ると、
たいていは何かに固執していて、
それが意識の奥までこびりついて
意識にリフレインされ続けていたときが
最も多かった理由のような気がします。
傍から見て些細だろうと何だろうと
引っかかることがあって、
それが増幅したのか、
神経を逆なでし続けたのか、
あるいは
そんな明示的なことではなくて
ずっと気になり続けていたことが
顕在化したからなのか、
そういった意味ではいろいろ原因は
あるのでしょう。
ただ少なくとも、
今のその生活に対する何某かの問いかけを
もう一人の自分がしてくれているのは
確かだったとは思います。
いくつか例を挙げてみます。
属人的な囚われは、
だいたい生活のどこかで
顔を合わせざるを得ない誰かとの間で
起こりえます。
それが睡眠にまで影響するほど
長く続いたり引っかかり続けるのなら、
そこには、
今の自分(と言うかそれまでの自分)で
“そこ”にいることが自分にとって
よいことなのか、
今のその生活・仕事・環境は
そのままでいいのか、
本当は怖れから動けなかったり
諦めているだけではないのか、
そんなことを問いかけてきていたり
するのではないでしょうか。
それまで言い訳していた
自分の能力の不足、
年齢や学歴や孤独や
そういったことを脇に置いて、
それでもそろそろどうだろう、
そう示唆してくれているのではないでしょうか。
もしかして、恐怖を誤魔化して
“その”人と一緒にいたり、
それ以外に選択肢がないことにして
“その”仕事を続けていたり、
お金の見通しが全くないから
“その”場所で暮らしていたり
してはいないでしょうか。
どうせ試したところで
良いことなんて起こるわけないし、
という言い訳が続くのは
魂の病
です。
試して、ダメで、
また試して、またダメで、
またまた試して…
ということを繰り返す中で、
自分がそれなりに納得する場所に
たどり着き、
その時には眠れない夜は
自然に消えていきます。
ゼロになることはないでしょうが、
そのときになってもあらわれる
眠れない夜は、
悶々とした不快な感覚とは異なる、
安らかな誘いや
懐かしい記憶との邂逅になるでしょう。
そうやって眠れぬままに迎えた次の朝は
それまでの不眠から迎えるそれとは異なる、
生きることに喜びを感じさせてくれます。
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ー今回の表紙画像ー
『鰯雲じゃないけれど…』
腑買い物帰りの駐車場から南の空を見上げると、
一瞬鰯の大群が泳いでいる錯覚に囚われた…
のは私くらいだろうな。
北の空は真っ暗で稲光。

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