あなただけの光を見つけよう

日々の棚卸

 

私たちは好むと好まざるとにかかわらず

人の中で生きています。

 

人の中、といっても、

取り巻きとしての人口密度は

それぞれあるかもしれません。

 

ただ、いずれにしても、

職業を問わず、住む場所を問わず、

何某かの形で人と関わっていることは

間違いありません。

 

人と関わるのは、

職場や家庭や趣味の仲間のような

直接的な関係ばかりではなく、

 

シャンプーの仕入れ先や

半導体製造装置を作る人々、

遠いところに暮らす親類縁者、

 

野菜を作る農家さんや

観光ガイドのおじさん、

漁師さん、

 

宿泊ホテルのフロントさんや

スーパーの店員さん、

 

本当に、ほんとうに

例を挙げれば枚挙に暇がないほど、

多種多様な人々と関わっています。

 

人生がうまくいかないと

腹を立てていたとしても、

 

思ったように生きられないと

拗ねていたとしても、

 

私たちの生活は、

そういった人々と関わりながら

生きていることに変わりはありません。

 

いやいや、そんなことないよ、とか、

そうやって人と関わることが

どうしても嫌なんだ、ということならば、

 

山奥に引きこもればいいんだ、という

ご意見もあるかもしれませんが、

 

山奥で暮らすのは、

スキル的にも

メンタル的にも、

目的的にも、

 

どれだけの人が可能かと考えれば

あまり現実的な解とはいえません。

 

そこまでいかなくても、

農業や漁業や林業のような一次産業なら

人と関わらなくて済むと考えているなら、

とんでもない。

 

場合にもよりますが、

町で暮らすサラリーパーソンより、

ある種もっと濃い人の関係が

必要になり得たりするからです。

 

ということですので、

 

今の自分にとっての最適な

人との関わり方(つまりは自分自身との

かかわり方でもあるのですが)を、

 

自分なりに理解し、実践していくことが

望ましいのですが、

 

かく言う私を含めて、

自分にとって最適な人との関わり方など、

そう誰もがたどり着ける境地、

築くことができる関係性というわけでは

ないというのが実情ではないでしょうか。

 

実際のところ、

誰もがそれなりに苦労し、

それなりに模索しながら、

 

「うまくいかないな」「もういやだな」

などと、

大なり小なり凹んでいたりします。

 

中には、

 

落ち込み打ちひしがれ、

自分の生き方に自信を喪失し、

未来の光を見失ってしまっている方も

少なくありません。

 

私自身にもそんな時期がありまして、

その頃の苦しさは

今もありありと思い出すことができます。

 

ほんとうに、

毎日がとても苦しくて、

生きることが辛くて、

仕事のみならず人付き合いが苦痛で、

 

いつも不愛想な表情を浮かべて、

暗い目で世の中を見ていました。

 

そして、

飲み会やカラオケや、

スポーツや仕事や、

 

要するに、

人と関わる様々な場面で、

楽しく笑っている周囲にあわせられず

 

どうやったら、

彼ら彼女らと波長をあわせて

明るく楽しく生きることができるかなど

皆目見当もつきませんでした。

 

今振り返れば、明らかに、

本来見るべきとは異なる方向を

見ていましたし、

 

時代を経て同じような理由で

あの頃の私のように疲弊している人は、

ますます増えているように感じます。

 

若い頃の私自身がそういう意味で

時代を先取りしていたと言うと

不遜に聞こえるかもしれませんが、

 

ある種必然性と共に、

生きづらさを意識することができる

環境だったのかもしれません。

 

「底についたらもっと掘れ」とは、

「バカの壁」の著者である養老氏の

言葉ですが、

 

この状態に陥っている方は、

先に書いた通り、

本当は目を向ける方向が違っている

のだと思うのです。

 

それでいて、

 

いえ、

だから、

 

明るく、楽しく、充実しているように見える

誰かが見ている光が、

なぜか自分に見えない、感じられない、

 

などと言って、

 

そういった類の光を探す方向に

目を向けようとするのではないのです。

 

今自分がどうしたらよいか、

どうしたら自分のための光を見つけられるか、

そう迷い苦しんでいるのなら、

 

その、あなたを包んでいる、

迷いと苦しみを感じさせる闇、

自分を包む闇に、

 

しっかりと視線を凝らすのです。

 

「個性」という言葉が

世に幅を利かせるようになって

久しいですが、

 

私は、人と合わせて生きること、

人を参考に真似して生きることは

決して悪いことではないと考えています。

 

人とあわせて、楽しく明るく充実した

人生を生きることは一つの能力だし、

自己を確立している人は

それが可能です。

 

でも、人生は他者と比較するために

生きるにはあまりに短いし、

私たちはそのために生まれてきたわけでは

決してありません。

 

ですから、

 

皆と同じ生き方がどうしても難しいなら、

同じにさせてくれない他者や世界に

怒りや哀しみの感情をぶつけたり、といった、

 

明後日の方向に目を向け、

時間を費やすのではなく、

 

自分が自分であるが故に生じている

漆黒だったり真っ白だったりする闇に、

しっかりと目を凝らすことです。

 

もしも自分だけの、

あるいは自分だからこそ、

必要な光があるとすれば、

 

その闇の中にこそあるはずだからです。

 

簡単にはみつけられないかもしれない。

 

でも、その闇が、

自分自身が生み出した世界であることを

感じ取ることができれば、

 

どのように目を凝らし

光を見つければよいか、

分かると思うのです。

 

光は、

もしかすると我々が慣れ親しんだ

色や明るさや波長や広がりでは

ないのかもしれません。

 

でも、少なくとも、

自分だけの光は存在するでしょう。

 

自分のうまくいっていない部分に

目を向けて落ち込んでいる暇は

実はないんです。

 

うまくいってないのは、

うまくいっている人の目で、

うまくいっている人の生き方を基準に

見るからです。

 

だから、不要な感情に襲われるし、

そこに耐えきれなくなると

切れるか引きこもるか倒れるか

してしまう。

 

今ある闇の外に、

自分の居場所を感じられないなら、

無理に作ろうとする必要はありません。

 

あなただけの光を見つけましょう。

 

 

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ー今回の表紙画像ー

『新緑』